top of page
Citrus Fruits
_16d2d60e-1ded-437c-9200-12505df84924.jpg

1. 血圧について

  血圧とは動脈内に生じる圧力のことです。動脈とは、心臓から押し出された血液を体のすみずみまで送り届ける管です。心臓から出た血液はまず1本の太い大動脈の中を通り、さらに次々と枝分かれして次第に細くなって行く動脈の中を通ります。動脈内の圧力の強さはそれぞれの場所によって違いますが、上腕で測定する上腕動脈の圧力を一般的には血圧と呼びます。

2.「正常血圧」と「高血圧」とは

 [血圧値の分類表]をご覧ください。

 診察室血圧での「正常血圧」は 120/80mmHg未満であり、「高血圧」は 140/90mmHg以上です。

[血圧値の分類表]

血圧値の分類表.png

*血圧値の表記の仕方)

 収縮期血圧値/拡張期血圧値(mmHg)と表記します。例えば収縮期が 115mmHgで拡張期が70mmHgの場合は 115/70mmHgと書きます。

3. 診察室血圧の目標値は

 「高血圧」よりも血圧値が低ければ安全というわけではありません。わが国の研究により「正常血圧」(120/80mmHg未満)を超えると、脳心血管疾患、慢性腎臓病などの危険性が高くなることが知られています。

 診察室血圧の目標値は中壮年〜前期高齢者(75歳未満)の方で130/80mmHg未満、後期高齢者(75歳以上)の方で140/90mmHg未満です。つまり中壮年〜前期高齢者の方は[血圧値の分類表]の診察室血圧欄の「高値血圧」よりもさらに低く抑える必要があります。

_a9d926f2-ea76-467b-93c2-764251200d4c.jpg

4. 家庭血圧測定とは

 自動血圧計はできれば上腕で測定するタイプを選んでください。 

 [血圧値の分類表]にあるように、家庭血圧での正常値や高値の判定は診察室血圧よりも 5mmHgを引いた値となっています。

 家庭血圧は朝・晩にそれぞれ2回ずつ測定してその平均値を計算するか、朝・晩に1回ずつ測定してその値を血圧値とします。さらに7日間の朝・晩それぞれの血圧値の平均値を評価します。

朝:起床したらトイレを済ませ、机の前のイスに座って1〜2分間安静にした後、机の上の血圧計で測定しましょう。

晩:就寝前に、朝と同じイスに座って1〜2分安静にした後に測定しましょう。

5. 家庭血圧による判定と目標値は

 上の[血圧血の分類表]にあるように、家庭血圧による「正常血圧」は収縮期 115mmHg未満かつ拡張期 75mmHg未満です。「高血圧」は収縮期135 mmHg以上または拡張期 85mmHg以上です。

 

 家庭血圧の目標値は中壮年〜前期高齢者(75歳未満)の方で125/75mmHg未満、後期高齢者(75歳以上)の方で 135/85mmHg未満です。つまり中壮年〜前期高齢者の方は[血圧値の分類表]の家庭血圧欄の「高値血圧」よりもさらに低く抑える必要があります。

bottom of page