
肥満症治療薬の自由(自費)診療について
当院では肥満症治療に効果的なGLP-1注射薬(正式名称:GLP-1受容体作動薬)を用いての自由診療を行なっています。
肥満症の治療について
肥満症の治療の基本は食事療法と運動療法です。食事療法では食べたい物を我慢することが大切なのですが、長く続けることにストレスを感じて、多くの方が挫折してしまうところが問題です。
ウゴービ注の保険適応症について
GLP-1注射薬であるウゴービ注は食欲抑制、体重減少効果を持ち、2024年2月に肥満症の治療薬として国内で認可されました。しかしまだ大分県内で保険診療として処方できるのは、大学病院などいくつかの大規模な病院に限られています。保険診療の適応条件は高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などの疾患を持ち、BMI 35kg/m2以上の肥満症の方、もしくはBMI 27kg/m2以上で2つ以上の肥満に関する健康障害をもつ方です。このほかにもいくつかの条件があります。
ウゴービ注の体重減少効果について
ウゴービ注は肥満症に対する体重減少効果が認められています。臨床試験の成績によると、週1回1.7mgを約1年半にわたって使用したところ、体重は治療前に比べて約9.6%減少しました。週1回2.4mgの使用では約14.9%の減少でした。しかし作用には個人差があるので、全ての方に同じ治療効果を保証できるものではありません。またこれまでに悪心・嘔吐・下痢・膵炎などの副作用の報告があります。

自由診療の注意点について
当院ではウゴービ注を自由(自費)診療として処方しています。自由診療であっても肥満症の方への処方であり、美容目的の処方は行なっていませんのでご注意ください。ご希望の方は当院で医師の診察を受け、効果や副作用についての説明を聞いてください。その上で同意書にご署名をしていただく必要があります。
診察の概要について
診察では既往歴や併存疾患などの問診を行い、さらに身長や体重の計測などを行います。3ヶ月以内の健診での血液検査結果をお持ちでしたら持参してください。お持ちでない場合は当院での血液検査をお勧めしています。診察や血液検査は自由(自費)診療となります。費用は表をご覧ください。
処方の概要について
診察後にウゴービ注の処方せんを発行いたします。これを所定の薬局に持参して、自由(自費)診療として注射薬剤と注射針を購入していただきます。ウゴービ注の価格は表をご覧ください。